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NEW 1学年「大崎耕土(水管理)学習」

 12月9日(木)1学年は,世界農業遺産支援プロジェクトの一環で大崎耕土の「水管理」について学ぶため,「鳴子ダム」と岩出山の「内川」を訪れました。

 江合川につくられた「鳴子ダム」は,東北で初めてのアーチダム。そして日本で初めて,日本人だけの手によって造られたダムで,2016年に選奨土木遺産に認定されました。鳴子ダムは,洪水調節やかんがい用水など多くの役割を担い,その水は,大崎耕土を潤しています。鳴子ダムや河川の管理の様子,実際の放流の様子を見学することができました。

  鳴子ダム同様,江合川を水源とし,再び江合川へと環流する「内川」は,約400年前(1591年)に,仙台藩初代藩主・伊達政宗公によって作られた人工河川で,世界かんがい遺産にも登録されています。当時の岩出山にはお城があったため,城を守る役割と農業に必要な水を管理することが目的でした。現在では,農業用水路としての役割のみならず,地域の景観を守り,地域住民の憩いの場として貴重な役割を果たしているそうです。私たちも,内川の遊歩道を歩きながら,美しい景観を眺めてきました。また,近くの国指定史跡・名勝「旧有備館および庭園」にも訪れ,江戸時代の歴史的な学問所も見学しました。

 大崎耕土や地域の歴史について学び,昔の人の知恵が詰まった伝統的な水の管理システムが,南郷高校の田んぼなどを潤していることが分かりました。