学校長あいさつ

SMILE, HOPE, AND CHALLENGE!

宮城県南郷高等学校 佐藤 善則


 本校は,昭和6年に,旧南郷町の篤志家でいらっしゃいました 野田眞一翁の浄財によって誕生し,平成33年度には創立90周年を迎える県内有数の歴史と伝統を有する学校です。卒業生は1万人を超え,美里町の地域社会のみならず, 宮城県内外の各地で活躍しております。
 本校の校訓は「礼譲和協」と呼ばれるものです。一つひとつの文字には,以下のような意味が込められています。

: 高い規範意識をもち礼儀作法を重んじ,敬意をもって接する人となる。
: 相手の立場に立って,物事を考え行動する人となる。
: 友情を育み,健全な人間関係を築く人となる。
: 仲間を助け支え合うことで,自らを高めていく人となる。

高い徳をもった有用な人材育成を学校の根幹に据える本校にふさわしく,校地内の一角には二宮尊徳像が置かれ,現在の生徒たちの学びを静かに優しく見守っています。  
 本校ではこれまで,「凡事徹底」を努力目標として掲げ,当たり前のことを丁寧に,徹底してやり抜くことに取り組んでまいりました。特に「みやぎ高校生マナーアップ運動」の推進校として,挨拶,服装(身だしなみ,清掃の徹底に全校を挙げて取り組んでいます。  
 また,この4月からは,SMILE, HOPE, AND CHALLENGE! を合言葉に,笑顔を大切にし,希望を抱き,新しい何かにチャレンジする前向きな姿勢を育む教育を目指しております。 
 ドイツの近代建築家であり,総合芸術学校バウハウスの創始者であったヴァルター・グロピウス氏の言葉の中に,次のようなものがあります。 

「人の心は傘に似ている。心が最もよく働くのは,開いているときだから。」

この世界に生きるすべての人間にとって,「心」が健やかで豊かに働くことが大切であることは言うまでもありません。しかし,地球上のあらゆる場所の現実を見渡すと,多くの人たちが悲惨で過酷な状況の中で「心」の平穏をもてずに必死で生きていることが分かります。また,経済的に豊かな社会であっても,人々は多忙を極め,健やかで豊かな「心」を失うことも決して珍しいことではありません。 
 このことを考えるとき,私は「農業」という人類の根源的な営みに想いを馳せ,本校は85年を超える歴史の中で「自然と共に生きることの大切さ」を教えてきたのだと改めて実感するのです。例えば,現在本校が行っている「フラワーサービスプロジェクト」では,生徒が「心」を込めて育てた草花で地元の地域をいっぱいにすることによって,明るく美しいコミュニティの創造に寄与しています。本校は,生徒と教職員が「心」を開くことのできる場所であり,その「心」を地域の皆様に美しい草花のように開くことのできる場所なのです。 
 このような取り組みをとおして,生徒一人ひとりの成長と地域の方々により一層愛される学校づくりを目標に,創立90周年に向かって邁進してまいります。また,中学生の皆さんにも本校の学び舎としての魅力を多く発信していきます。 
 最後に,関係各位の皆様方のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。