令和3年度南郷高校ブログ
1学年「大崎耕土(水管理)学習」
12月9日(木)1学年は,世界農業遺産支援プロジェクトの一環で大崎耕土の「水管理」について学ぶため,「鳴子ダム」と岩出山の「内川」を訪れました。
江合川につくられた「鳴子ダム」は,東北で初めてのアーチダム。そして日本で初めて,日本人だけの手によって造られたダムで,2016年に選奨土木遺産に認定されました。鳴子ダムは,洪水調節やかんがい用水など多くの役割を担い,その水は,大崎耕土を潤しています。鳴子ダムや河川の管理の様子,実際の放流の様子を見学することができました。
鳴子ダム同様,江合川を水源とし,再び江合川へと環流する「内川」は,約400年前(1591年)に,仙台藩初代藩主・伊達政宗公によって作られた人工河川で,世界かんがい遺産にも登録されています。当時の岩出山にはお城があったため,城を守る役割と農業に必要な水を管理することが目的でした。現在では,農業用水路としての役割のみならず,地域の景観を守り,地域住民の憩いの場として貴重な役割を果たしているそうです。私たちも,内川の遊歩道を歩きながら,美しい景観を眺めてきました。また,近くの国指定史跡・名勝「旧有備館および庭園」にも訪れ,江戸時代の歴史的な学問所も見学しました。
大崎耕土や地域の歴史について学び,昔の人の知恵が詰まった伝統的な水の管理システムが,南郷高校の田んぼなどを潤していることが分かりました。
1学年「被災地理解学習」
12月8日(水)1学年は被災地理解学習のために南三陸町を訪れました。まずは,南三陸町の名産であるタコをモチーフにした「オクトパス君」を制作しているイエス工房さんにて,絵付け体験をしました。
イエス工房さんは震災後3ヶ月で工房を再開し,家や仕事を失った人々の雇用と交流の場を創ってきました。震災から10年を経た今では,町の外から来る人々との交流を生み出す場としての役割を担っているそうです。オクトパス君だけではなく,木材やまゆなどを使った工芸品も多く手がけているとのことで,廃校を再生した工房内には様々な作品が展示されていました。
ワークショップでは陶器の白いタコロンが渡され,それぞれ思い思いの色で絵付けをしていきました。インスピレーションのままに自由に塗っていく人や,細かいところまで凝って丁寧に塗っていく人など,それぞれの個性が出たカラフルな作品ができあがりました。
次に,南三陸町復興祈念公園内にある防災庁舎を訪れました。事前学習では,建物の高さからさらに3.5メートル高い15.5メートルの津波が来たということを学んでいましたが,実際に近くで庁舎を見るとどれだけ大きな津波だったのかが改めて実感されました。皆で黙祷を捧げ,被災された方々に思いを馳せました。
最後は,さんさん商店街にて昼食を取りました。商店街の様子なども見て回り,地元の様々な名産品を知ることができました。震災とその後の復興について体験を通して学んだ一日となりました。
【図書室】南郷図書館×南郷高校コラボ展示
12月2日(木)放課後,美里町の南郷図書館(南郷庁舎内)において,図書委員と有志の生徒計5名が「南郷高校図書委員・教職員のお薦め本」を展示してきました。作業の進め方やレイアウトなどを工夫しながら,お薦め図書の展示が完成しました。南郷図書館のある南郷庁舎入り口では,図書委員が飾り付けをしたクリスマスリースがお迎えしてくれます。
展示は12月24日午前まで実施しています。今年は「クリスマスに読書」・・なんて,いかがでしょう。
ふるさと納税 返礼品発送式
12月3日(金)5校時目。産業技術科2年草花部門の生徒5名でふるさと納税返礼品の発送式と箱詰めを行いました。
今年は東京や三重県,遠くは熊本県からふるさと納税という形でご支援をいただき,本校で栽培したシクラメンを返礼品として7名に発送。校長先生からもお言葉を頂戴し,自分たちが学んでいる草花が多くの人を元気づけていることを実感しました。1箱ずつ丁寧に調整し,梱包しましたので,届いた方々に南郷高校のシクラメンをぜひ楽しんでいただきたいと思います。
「凍り豆腐で簡単クッキング」 YouTubeにアップ!
宮城県北部保健福祉事務所(大崎保健所)から依頼された大崎の地場産物について楽しく学べる動画がYouTubeにアップされています。本校の生徒と教員が出演しておりますので,ご覧になってください。
【YouTube】