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NEW 1学年「被災地理解学習」

 12月8日(水)1学年は被災地理解学習のために南三陸町を訪れました。まずは,南三陸町の名産であるタコをモチーフにした「オクトパス君」を制作しているイエス工房さんにて,絵付け体験をしました。

 イエス工房さんは震災後3ヶ月で工房を再開し,家や仕事を失った人々の雇用と交流の場を創ってきました。震災から10年を経た今では,町の外から来る人々との交流を生み出す場としての役割を担っているそうです。オクトパス君だけではなく,木材やまゆなどを使った工芸品も多く手がけているとのことで,廃校を再生した工房内には様々な作品が展示されていました。

 ワークショップでは陶器の白いタコロンが渡され,それぞれ思い思いの色で絵付けをしていきました。インスピレーションのままに自由に塗っていく人や,細かいところまで凝って丁寧に塗っていく人など,それぞれの個性が出たカラフルな作品ができあがりました。

 次に,南三陸町復興祈念公園内にある防災庁舎を訪れました。事前学習では,建物の高さからさらに3.5メートル高い15.5メートルの津波が来たということを学んでいましたが,実際に近くで庁舎を見るとどれだけ大きな津波だったのかが改めて実感されました。皆で黙祷を捧げ,被災された方々に思いを馳せました。

 最後は,さんさん商店街にて昼食を取りました。商店街の様子なども見て回り,地元の様々な名産品を知ることができました。震災とその後の復興について体験を通して学んだ一日となりました。