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「世界農業遺産」国内第1号 佐渡島 2日目

 佐渡視察2日目。

 午前中は「佐渡金銀山」に関する学習をしました。

 『きらりうむ佐渡』では,佐渡金銀山の歴史や砂金の取り方,鉱石から小判ができるまでの過程などについて分かりやすく学ぶことができました。また,この施設は佐渡金銀山遺跡の玄関口となっていて,周辺の歴史的な建物について紹介していました。

  次に向かったのは『北沢浮遊選鉱場跡』です。ここは,鉱石を岩石と金に分離させる施設でした。鉱石処理量は,1ヶ月5万トン以上。「東洋一」とうたわれるほどの設備規模だったようです。その迫力と神秘的な姿に魅了されました。

  午前中の最後には,ユネスコ世界文化遺産候補『史跡 佐渡金山』に行きました。掘り進められた山の中に入っていくと,当時そこで働いていた人たちがどのような様子だったのかを人形で表現していました。実際に金の延べ棒に触れ,持つこともできました。重さ約12.5kg,価値にして約9000万円。他では体験できない貴重な体験でした。

  午後の最初は,『小倉千枚田』へ。棚田枚数63枚,耕地面積2.5haもの棚田は,とても美しい景観でした。最盛期には800枚以上の棚田があり,総面積約5.5haもあったそうです。美しい景観を守るため佐渡市や小倉千枚田管理組合などが主体となり保全・維持活動を行っているそうです。全ての棚田に水が行き届くように工夫された作りで「小倉千枚田」も世界農業遺産の重要な構成要素の一つとなっています。生徒たちも,山の斜面に作られた稲を見て興味津々。自分のカメラで多くの写真を撮っていました。

 2日目の最後は『トキの森公園』へ。トキの飼育,繁殖を行っている施設で,飼育下のトキを見ることができます。トキの生態を観察したり,剥製,骨格標本などを見学しました。トキは顔が赤く,羽は薄いピンク色をしていました。野生では間近に見ることが難しいトキですが,飼育下だからこそ間近に見ることができました。

 2日目は,世界文化遺産(候補)と世界農業遺産に触れ,充実した1日となりました。

 次回,最終日(まとめ)のブログを掲載します。ぜひご覧ください。